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国連事務次長 中満氏が広島研究所を表敬訪問

「ヒロシマ日記」の展示を見学する中満氏
(手前から2人目)
寿命調査(LSS)について説明を受ける中満氏(手前右端)
広島研究所での表敬訪問を終えた一行

中満 泉国際連合事務次長・軍縮担当上級代表が8月5日、広島研究所を表敬訪問。ちょうど開催していたオープンハウス (施設一般公開) も見学された。

2017年5月に現職に任命された中満氏が、8月6日の広島平和記念式典に参加されることを知り広島研究所に招待したことで、このたびの訪問が実現した。

広島出身の国連本部軍縮部職員 荊尾遥氏をはじめ、広島市役所担当職員 小松祐子氏、中満氏の御息女が同行された。中満氏はまず、丹羽太貫理事長、ロバート・ウーリック副理事長兼業務執行理事、橋爪章業務執行理事、児玉和紀主席研究員、ダグラス・ソルヴィ事務局長と会談。次いで、「ヒロシマ日記」の展示を見学した。

原爆被爆当時、広島逓信病院の院長であった蜂谷道彦医師が被爆後56日間のヒロシマの様子を日記に書いたことについて、久保田明子広島大学放射線医科学研究所助教が説明。「ヒロシマ日記」は原語である日本語よりも先に英訳版が出版され、その後18カ国語に翻訳された。久保田助教は、「ヒロシマ日記」の書評を掲載したスクラップブックが4冊しか存在しないこと、今年のオープンハウスで特別展示として初めて公開した放影研所有のスクラップブックが唯一の原本であることを解説した。中満氏は、「ヒロシマ日記」が原爆投下直後のヒロシマを描き、それに対する世界中の書評を載せたのがスクラップブックであると知り、感嘆しておられたようだった。

「ヒロシマ日記」を展示した反対側に、ABCC-放影研を訪れた著名人の写真が飾られている中で、キャロライン・ケネディ元駐日大使(2013年―2017年)が来所したときの写真を特に念入りに見ておられた。

ABCC-放影研の研究に関しては、ウーリック副理事長兼業務執行理事が、1958年に着手した寿命調査(LSS)と、この長期的調査から得られた所見の一部について説明した。LSS集団における全固形がんの約10%が原爆放射線被曝に起因しており、このリスクが生涯続くことから、「核兵器廃絶のためにできること全てを行うべきです」と締めくくる言葉に、中満氏が深く頷いておられたのが印象的だった。